乾癬は、皮膚の赤みや盛り上がり、フケのような鱗屑(りんせつ)を伴う慢性の皮膚疾患です。
アトピー性皮膚炎とは免疫の状態が対極にある疾患ですが、根気強く付き合っていく必要があるという点は共通しています。
近年の研究により、皮膚の慢性的な炎症を放置することは、将来的な高血圧や脳梗塞などの血管疾患のリスクを高める可能性があることが分かってきました。
特に乾癬は糖尿病や虚血性心疾患、腎不全などのリスクが高いため、将来的な全身疾患のリスクを下げる「一歩進んだ治療」を目指しています。
近年の治療法の進歩により、現在は「症状のない状態(クリアな肌)」を維持することが十分に可能になっています。
内服療法: 臓器への負担(内臓への蓄積ダメージ)を最小限に抑えることを考慮し、患者様の体質に合ったお薬を選択します。
光線療法: 外用剤(塗り薬)だけでは改善が難しい部位や、広範囲の皮疹に対して、光線治療器による照射を併用することが可能です。
生物学的製剤(バイオ製剤): 症状が重い場合や、関節痛を伴う場合(乾癬性関節炎)など、必要に応じて最新の注射薬(バイオ製剤)をご提案します。※適応については、患者様の合併症や重症度をふまえ、慎重に判断いたします。
新薬は非常に高い効果が期待できる一方、従来の薬に比べて薬剤費が高価になる傾向があります。
効果と費用のバランスを考慮し、患者様のご希望を伺いながら、無理のない範囲で最適な選択肢を共に考えてまいります。
日々の生活で出来ること
・食生活の改善(減塩・低脂肪食): 塩分や脂質の摂りすぎは炎症を助長します。
・適正体重の維持(ダイエット): 肥満は乾癬を悪化させるだけでなく、お薬の効果を弱めてしまうこともあります。